嫌われたくないとき

物事にはどんなことにも理由がありますが、彼氏彼女が恋人に対して言い訳をすることにも理由があります。世の中の恋人たちは当然、相手のことを心から想い合っています。好きになれるような人と出会い、何かしらの経緯を経て手にすることができた大切な関係です。早々に手放してしまいたいと考える人はまずいません。どれだけ相手の気持ちを自分のところに留めておくことができるか、不安や嫉妬心などと日々戦いながら恋愛をしている人も多いでしょう。
そして相手が好きだからこそ起こってしまう現象の一つに、自分を正当化する言い訳というものが存在するのです。一見何の繋がりもなさそうなことですが、言い訳をすると言うことは自分を悪く思わないでほしいという欲求の現れです。相手から嫌われたくないと恐れるあまり、実際には見苦しいだけの言い訳を重ねてしまうのです。
恋人から連絡がきたとき、手が離せなかったりどうしても疲れすぎたりしていると対応できない事態も出てきます。そのせいで次に恋人と顔を合わせた時、どうして無視したのという責め立てを受ける場合もあります。そこで相手に嫌われたくないと焦った気持ちは、とっさに思い付いた言い訳を口にしてしまうことになるのです。相手に嫌われたくないという焦りが最前線に立ってしまうため、冷静な判断があればしないような嘘や誤魔化しを慌てて頭に浮かべるのでしょう。
しかしこれがどうでもいい相手であれば、言い訳をしようという気にさえならないかもしれません。相手からの印象を悪くさせたくないという必死の言い訳は、ある意味で恋人に対する想いの深さとも取れるのではないでしょうか。