一歩引いて考える

出会いからずっと、大きなケンカもなく
仲良く過ごしてきたという人は意外と少ないのではないでしょうか。
長く交際を続けるうちに、小さなものから大きなものまで
いくつものケンカを経験してきたという人の方が多いことでしょう。
ですが、初めてケンカをしてしまった時は、それが些細なことであれ大きなことであれ、
随分と衝撃を受けたことと思います。
好きな相手からの思わぬひと言や態度にショックを受け、
ついつい感情的な言葉を返してしまい後悔したという人も多いかもしれません。
誰もが自分は正しいと思い込んだり、実際に正しいことであるにもかかわらず反論されたりすることで、
その理由の大小はともかく、ケンカになってしまったという経験はあることと思います。
あとから考えた時に、「あそこであんな風に言ってはいけなかった」と思うこともあったはずです。
ですが、大抵の場合、その場では興奮していて、
ついつい感情的な物言いや要らないひと言を口にしてしまうことが多いようです。
では、どうすれば、大きなケンカをせずに伝えたいことをしっかり伝えることができるのか、
また、ケンカにならずに済むのかを考えてみましょう。
多くの経験者には、「あのひと言を言わなければ良かった」という、
「炎上」のきっかけになった言葉があるのではないでしょうか。
それがどういった内容の言葉だったのか、どう相手を傷つけたのかを振り返り反省することが重要です。
出会いから間もなくの、相手の気持ちを懸命に考えていた自分を思い出してみてください。
そして、ケンカになりそうな気配を感じた時、
その反省を生かす言葉を選ぶことやその気持ちを思い出すことが大切なのです。
また、自分がケンカの当事者でない場合には、
二人の和解のためにどういったアドバイスを送ったかを考えてみるのも良いでしょう。
それをしておくことは、実際にケンカになってしまった場合に役立つだけでなく、
事前に、そうした場面になることを回避するためにも役立ちますし、大切なことなのです。
相手が感情的な時こそ、あなたの方から一歩引いて、
相手を落ち着かせるだけでなく、自分も落ち着くことが大切なのです。